目的と手段2(2008/2/19)

昨日に引き続き、今日のテーマも、『手段と目的』です。

あることに意識を集中させていると、
「気づき」って日常生活の中で、
あらゆるところにメッセージが隠されているのに気がつきます。

昨日は子ども番組の中に「気づき」を見いだしてしまいました。

娘と「おかぁさんといっしょ」をみていたんです。
お子さんがいる方は知っていると思いますが、
「グーチョコランタン」という番組があります。

スプーという男の子が、アネムという女の子にぶつかり、
アネムは大切にしていた蝶々の形の切手を落としてしまい、
見あたらなくなってしまいます。

「もう、スプーなんて知らない!絶交よ!!」
と、アネムは怒って帰ってしまいます。

スプーはアーネムの大切な宝物を何としても探し出そうと、
日が暮れても一人で一生懸命探し続けます。

実は切手はアネムの背中にくっついていたのです。
自分のために一生懸命探し続けてくれているスプーのもとに行き、
アネムは謝ります。

ここですばらしいのが、スプーの対応です。

「あ〜、良かったね。アネムの宝物が見つかって、僕もうれしいよ」
と、スプーは言いました。


みなさんだったら、この状況どう対応しますか?


自分だったら、おそらく怒りますね。

だって、アーネムがなくしたと言うから、
一生懸命一人で日が暮れるまで探してあげていたのに、
何と背中にくっついてた〜?

ありもしないものを、ずっと探していたんですよ。
そりゃ、ないですよね。


しかし、スプーは一切アネムを責めませんでした。
いや〜、スプーは本当にすばらしい....


って、そこに感心してる場合じゃないんですよ。


今回のテーマは、『手段と目的』。

どういう事かと言うと、
このシュチュエーションでの、
『手段と目的』は何でしょう?

スプーにとっての「目的」は、
アネムと仲直りすること
ですよね。

では、「手段」は...、
もちろん、アネムの宝物を探し出し、
信頼を回復すること
..ではないでしょうか。

だとすると、アネムが謝りに来たときに、
もしスプーが怒ってしまったらどうなるでしょう?

もちろん、アネムに対する怒り爆発で、
仲直りどころではありません。

一生懸命やってきた「手段」も台無しです。
「仲直り」という『目的』を達せられないではないですか。

怒ってしまった時点で、目の前に近寄ってきた『目的』を
みすみす打ち返してしまうようなものです。

この場合の「仲直り」という『目的』から考えれば、
・アネムの背中にくっついていた
・探し続けたのは骨折り損だった
なんてことは、どうでもよいことなんです。

逆に、真剣に日が暮れるまで自分の宝物を探してくれたスプーに
アネムは今まで以上に好意を寄せてくれるチャンスとも言えます。
(「雨降って地固まる」とはこのことですね)

このような状況でどのような対応をとれるかで、
人間関係が変わってきます。

怒りが出る場面って、成長のチャンスって事ですね。

手段と目的

とても大切なことだと思うんです。

いかがですか?

感想お待ちしております。
(mumemo67@ybb.ne.jp)

ありがとうございました。